- 宝石購入マニュアル -4. 産地・5. 処理
4. 産地
伝統のある宝石には伝統のある産地があります。同じ宝石でも産地により価値が異なります。現在は、データの蓄積によりルビー、サファイア、エメラルドは特定の産地を同定することが出来ます。
ルビーは、ビルマ産(ミヤンマー産)、エメラルドはコロンビア産の評価が高く、それ以外の産地と大きな差があります。市場の評価とは別に小さいサイズが美しいザンビア産、ブラジル産、ジンバブエ産のエメラルドのようにそれぞれのサイズに適した産地もあります。
サファイアは、既にほぼ枯渇し、その独特の色に人気のあるカシミール産を筆頭にビルマ産、スリランカ産と続きます。その他の産地は美しいものが産出されていても評価が定まるまで長い時間を要します。
ダイヤモンドは現在のところ産地を同定する技術が確立していません。その代わり、最近は多くのダイヤモンドが微量に含んでいる窒素を殆ど含んでいないタイプのダイヤモンド(TypeⅡ)にプレミアムがついています。より純粋な炭素の結晶で特別に透明度が高いものが存在しますが、そうでないものもあるので注意が必要です。
|1.装身具の3分類|2.宝石種・3.サイズ|4.産地・5.処理|6.美しさ|7.まとめ|
5. 処理
1970年ごろから宝石の加熱処理や含侵処理が著しくなって処理と処理されていないものが一緒に扱われて混乱した時期もありましたが、最近は鑑別技術の向上で処理の程度や処理の痕跡のないもの(無処理)がラボで分かるようになってきました。無処理宝石が本来持っている稀少性が再び正当な評価を得られるようになりました。
ルビー、サファイアでは、加熱の痕跡のないもの(無処理)が還流市場で高額な評価を得られる必須条件です。
エメラルドは、亀裂の多い結晶の性格からオイル等の含侵を必要とするものが殆どですが、含侵の程度が分類できるようになり、含侵の程度が軽いものと含侵の痕跡がないもの(無処理)が高い評価を得ています。
ダイヤモンドにも処理がありますが流通しているカラーレスのダイヤモンドの殆どは処理を必要としませんので、処理されているものが価値のないものとして別に扱われています。
次回は6.美しさについて。