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No.7 ユリオプスデイジーシリーズ

マキシマムジェム、ミニマムメタルの代表作。連鎖の効果で最大限の輝きを。

Main sotne: Diamond
Shape: Oval-shaped
Cut: Brilliant cut
Weight: 2.53cts
Size: 10.86×7.73×4.78mm
Color: D
Clarity: VS2
Polish: Antwerp Belgium
Treatment: None
Report: GIA
Side stone: Diamond
Shape: Oval-shaped
Cut: Brilliant cut
Metal: Pt950
Ring size: 11

Photo by 平松岳大

こちらで現物をご覧になれます。 ▼

salon

3つの石の連鎖効果で輝きが倍増する。

こちらは美しい輪郭をしたオーバルシェイプのダイヤモンドを3つ使ったリングです。これは「オーバルスリーストーンリング」といってとてもベーシックなデザインで、世界の名だたるブランドも必ずラインナップに入れる定番です。そのためブランドの特徴を出すのが難しいスタイルとも言えます。

オーバルシェイプダイヤモンドの美しさのカナメは、何といっても輪郭です。横幅が太すぎるともったりしてしまうし、細すぎると貧弱になります。この3つの石は尖端がわずかにとがった美しい輪郭をしています。ダイヤモンドの特性として、連なると輝きを増すというメリットをもっています。たとえば、0.5カラットサイズのラウンドダイヤモンド3つを間隔をあけて並べるよりも、重なるぐらいに詰めて3つ並べると比較にならないほど大きな輝きになります。小粒のメレダイヤの場合はパヴェセッティングに代表されるように更にたくさん敷き詰めて、大きな輝きを出しています。

「オーバルスリーストーンリング」は、3つのダイヤモンドを連ねて、連鎖で大きな輝きを出そうというコンセプトです。わたしもぜひ仕立てたいと永年思っていましたが、実際にイメージが固まったのはアントワープでこのオーバルシェイプダイヤモンドと出会ってから。メインストーンの半分以上の大きさの脇石を使って仕立てる、業界では「スリーストーンの法則」と呼ばれるデザインもよく用いられ、3つで見たときのグラデーションのバランスが綺麗で、しかも強い連鎖の輝きが生まれます。このスリーストーンの法則をもとにしたリングに仕上げるべく、1年以上かけてメインストーンにぴったりな脇石を探しました。

前代未聞の構造が石のかたちを活かしたデザインを実現させる。

オーバルスリーストーンダイヤモンドリング

この3つの美しいオーバルシェイプダイヤモンドを最大限に活かすには、どんなストーンリングに仕立てたらよいかと考えた末、指の上にまるでダイヤモンド3つが浮いているような、軽やかなデザインに仕立てようと思い至りました。宝石を最大限に、金属は最小限に ―マキシマムジェム、ミニマムメタルのリングです。

つくりを言葉で説明するのはなかなか難しいので、まずは斜め下から撮った写真(右)をご覧ください。それぞれの石には台座が2つ、石がセットされる台座と腕につながる台座があるのがお分かりいただけるでしょうか。おそらくこの構造を見たことがある方はどなたもいらっしゃらないでしょう。このスリーストーンリングのために、職人さんと相談しながら編み出したオリジナルの構造です。あえて今までにあった構造名で呼ぶとすれば、「二段腰の変型」といえるでしょうか。下の台座からは上の台座にかくれる位置へ爪が伸び、上の台座からは石の下にかくれる位置に爪が伸びています。こうした二段構造にしないと、爪の存在感が大きくて無骨なデザインになってしまいます。二段構造で爪を極力台座の下にかくしたことで、石の四隅に小さな爪がのっただけのシンプルなデザインが実現しました。

サイドストーンはメインストーンと高低差をつけて、やや低いところに食い込むような位置でセットしています。石の間に隙間が空かないことで輝きの連鎖が途切れることなく繋がります。

下から見るとじつに複雑なつくりですが、上から見るととても軽やかで、ダイヤモンドのかたちが生きたリングです。スリーストーンの連鎖の輝きをぜひ皆さまにご覧いただきたいと思います。